千島連盟通信

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決死の脱出~体験談 その1

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(1)決死の脱出

決死の脱出をした、ある島民の場合はこうでした。

ソ連軍が上陸してきたので、島の生活を一時断念して、脱出の機会をうかがっていました。

万が一発見されても言い訳ができるように、脱出は普通に出漁するような格好でするのが無難と考えました。

船の底に女性や子供を寝かせ、その上に網や漁具をかぶせて隠し、普段のコンブ漁を装って沖へ出ようとしました。

そのとき、ソ連兵が船にやってきたのです。

島民は冷や汗が音を立てて流れ出たのを感じたといいます。

ソ連兵が何を言ったかも全く記憶になく、まもなく兵士が船から下りて行ったのをみとどけ、必死の思いで一気に根室に向けて突っ走ったということです。

脱出の様子
▲脱出密航船は夜陰に乗じて根室へ脱出者を乗せピストン輸送した

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