ソ連は1991年夏以降、クーデター未遂と共産党支配の終焉を経、ロシア革命以来69年間の歴史を終えました。
領土問題の交渉相手は、新たに登場したロシア連邦共和国となりました。
直ちに国家建設に乗り出したロシア側から、北方領土問題については従来より一歩進んだアプローチが示唆されるようになったのですが、民族主義的な勢力の台頭で返還に反対の立場がロシア国内で急速に増えてきました。
これに対してエリツィン大統領は、「ロシア国民への手紙」の中で、「法と正義」に基づく問題の解決と、露日関係における最終的な戦後処理の達成の必要性を指摘しながら、北方領土住民の懸念及びロシアの世論に配慮してゆく旨を述べました。