北方領土ロシア人住民への人道支援について

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1月28日、日本政府からの人道支援物資を積んだ船が国後島へ入域(自国領土に行くのに入域もないのだが)の際、ロシア側から出入国カードの提出を求められ、中止した一件。
 
ニュースを耳にし、私は腹がたち次第に体調が悪くなった。
交渉や会談が近くなると必ずこうした問題が発生する。愚弄するのもいい加減にしてほしい。
 
この事業は、'03年に人道的観点および領土問題解決への環境整備という目的で国の方針で始まった事業である。千島連盟がこれを引き受けるにあたっては、なぜ我々が人道支援を?という声も多く、返還交渉が停滞する中での苦渋の決断であった。
 
2月3日、千島連盟小泉理事長らは、北海道知事に再発防止を政府に働きかけるよう要請し、高橋知事はさっそく国に直接それを伝えたと報じられた。
 
今日のニュースでは、ロシア人島民側から「取りに行くから物資を引き渡してほしい」と要請があったという。
今回の問題はロシア移民局とロシア政府の問題であり、事務レベルで解決すべきとの声も多い。
しかし、ロシア政府が多額の資金をつぎ込みインフラ整備を進めているといわれる中、人道支援は本当に返還に寄与するのだろうか?
 
私は、領土問題は国の根幹の問題としてプライドをもって取り組んでいるつもりだ。
しかし、64年も占領されたまま、この隣接地域が受けている打撃は計り知れず、
ロシア人への支援の前に自分たちを支援してほしいという地元住民の切実な声の前に
何をすべきかわからなくなることも多い。
 
 
この2月中旬にも日露首脳会談が予定されている。着実に交渉を進展させてほしい。
秋庭