2009年2月のアーカイブ

後継者の集い

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2月21日、北海道全域で低気圧が発達し、根室管内も朝から猛烈な暴風雪に見舞われました。

この日は、羅臼町で根室管内の後継者(元島民二世・三世)による「現地青年の集い」の開催日。

50名の参加予定が20名の出席者となったため、急遽後継者活動の状況と昨今の動きについて

膝を交え話しあいました。

 後継者といっても、40~50代の二世三世は働きざかり、しかも北海道の経済は昨年来の金融危機のずっと以前から地域経済にかげりが出始め、非常に厳しい。しかも、先が見えない中で運動へのやる気を持続させるのも容易ではありません。(実際何度も落胆していると少々のことでは驚かなくなる。)

 日露政府に対する期待と落胆、地域の現状、さまざまな感情に揺れながらも、国の根幹をなす問題のけん引役としてのプライドをもち、そして一方元島民という当事者の後継者という立場でぶれることなく返還を要求してゆくことで意見交換を終えました。

 これを読んでくれている皆さん、各地に必ず県民会議や女性団体、JCなど返還運動を行なっている団体は必ずあります。是非返還要求の声を広めてください。

 私は外交交渉には全くの素人ですが、私たちの発する言葉がどんなに重要かは今までの経験で思い知らされてきました。苦しくても一言一言を大事に返還要求の声をあげていきたいと考えています。

(A)

 

日露首脳会談

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全国各紙によると

 2月18日、麻生総理大臣はサハリン2プラント稼動式典*出席のためサハリン州を訪問、

 メドベージェフ大統領と会談。 ( *液化天然ガス(LNG)工場がロシアで初の稼動開始)

 麻生総理はアジア太平洋地域のエネルギー供給源が多角化し、繁栄の基盤が強固になったと表明しました。

 北方領土問題については、次のとおり合意したと報じられました。

(1)この問題を我々の世代で解決すること

(2)これまでに達成された諸合意、諸文書に基づき作業を行なう

(3)新たな、独創的で、型にはまらないアプローチの下で作業を行なう(メ大統領の発言をうけ)

(4)帰属の問題の最終的な解決につながるよう作業を加速すべく追加的な指示を出す

これに関連し、極東・東シベリアにおける協力の中で、

 サハリンに隣接するオホーツク海や、北方四島を含む日露の隣接地域での生態系保全協力について昨年7月に実質合意したプログラムが近く署名される見通しとなったことを歓迎し、近く双方の専門家によるシンポジウムを開催することで調整していくことになったと伝えられました。

また出入国カード問題では、

 四島交流は信頼醸成の観点から重要であり、友好的かつ建設的に解決すべく事務方に支給作業 をさせることで一致した。

 

 

 

1月28日、日本政府からの人道支援物資を積んだ船が国後島へ入域(自国領土に行くのに入域もないのだが)の際、ロシア側から出入国カードの提出を求められ、中止した一件。
 
ニュースを耳にし、私は腹がたち次第に体調が悪くなった。
交渉や会談が近くなると必ずこうした問題が発生する。愚弄するのもいい加減にしてほしい。
 
この事業は、'03年に人道的観点および領土問題解決への環境整備という目的で国の方針で始まった事業である。千島連盟がこれを引き受けるにあたっては、なぜ我々が人道支援を?という声も多く、返還交渉が停滞する中での苦渋の決断であった。
 
2月3日、千島連盟小泉理事長らは、北海道知事に再発防止を政府に働きかけるよう要請し、高橋知事はさっそく国に直接それを伝えたと報じられた。
 
今日のニュースでは、ロシア人島民側から「取りに行くから物資を引き渡してほしい」と要請があったという。
今回の問題はロシア移民局とロシア政府の問題であり、事務レベルで解決すべきとの声も多い。
しかし、ロシア政府が多額の資金をつぎ込みインフラ整備を進めているといわれる中、人道支援は本当に返還に寄与するのだろうか?
 
私は、領土問題は国の根幹の問題としてプライドをもって取り組んでいるつもりだ。
しかし、64年も占領されたまま、この隣接地域が受けている打撃は計り知れず、
ロシア人への支援の前に自分たちを支援してほしいという地元住民の切実な声の前に
何をすべきかわからなくなることも多い。
 
 
この2月中旬にも日露首脳会談が予定されている。着実に交渉を進展させてほしい。
秋庭